皆さん、よく免疫という言葉を耳にしませんか?免疫とはウィルスや細菌や寄生虫あるいはがん細胞などの異常な細胞を認識して人体を病気から保護するシステムのことを言います。ところが様々な原因により、この免疫システムが異常を来たし、自分の体の一部を外敵あるいは異常な細胞と錯覚し標的として攻撃してくる病気を自己免疫疾患と言い、その代表的な病気が関節リウマチ(RA)です。
関節リウマチは関節内に存在する滑膜とういう組織を標的とし滑膜の炎症を引き起こします。炎症した滑膜から分泌された蛋白分解酵素(MMP3)が関節を破壊し変形を来たし、場合によっては大きな機能障害を来たす可能性がありますので迅速に診断を確定し、早期より治療を開始する必要があります。
当クリニックでは、外診・レントゲン撮影・血液尿検査・超音波診断装置(エコー)を用い迅速に診断し、MTX(メトトレキサート)等の免疫抑制剤や免疫調節剤だけでなく生物学的製剤も導入し治療にあたっております。
また関節リウマチは間質性肺炎など関節以外の合併症が現れる可能性があり、治療薬の副作用や免疫力の低下による肝機能障害・腎機能障害・感染性肺炎などを来たすことがありますので、連携関係にある呼吸器内科専門医(三神医院)の診察を定期的に受けていただくようにしております。